望むままに思うままに

君に出来ること。君が望むこと。 それは君自身が一番良く知っているはずだ

ニーアオートマタをプレイした

A~EエンドとYエンドまで見た。

それ以外は全部は見てないけどだいたい見たので終わりにして感想を書こうと思う。

5年も前のゲームなのでネタバレには配慮しません。

 

 

なんで今更ニーアオートマタ?

セーブデータの日付を見るとソフト自体はどうやら2020年には買っていたらしい。
最初に興味を持ったのは自分ではなく妻で、アクションが苦手だから自分に代わりにプレイしてもらおうという感じで始めたのが最初だったと思う。

当初はあんまり興味持ってなかったけどちょうど周りでニーアをプレイする人がそこそこ出始めたのとアニメが始まるタイニングだったので本腰を入れてプレイすることにした。

 

ニーアオートマタについて知っていること

スクエニRPGということと2Bというゴスロリ目隠し女が主人公ということは知っていた。あとヨコオタロウっていう人の名前がよく挙がっていてストーリーが暗いらしいということくらい。

 

実際どうだったか

プレイ時間はおおよそ40時間くらい。
正直最近の大作RPGと比べると物足りないなという感じはある。

 

前情報から察するにストーリーとか世界観がいいゲームなんだろうなと思っていたがこれはその通りで、2Bを始めとするキャラクターや世界観、演出、ストーリー展開は抜群によかった。

 

ストーリーで戦う様々な機械生命体やヨルハ部隊、アンドロイドの心情や展開はなかなか心にくるものがあった。

ウイルス汚染された21Oと戦うやつとかパスカルの村の子供が全員自殺するやつとか。
あと弟はブチギレてたけど兄ちゃんは好奇心で死にたがってただけなのはちょっと面白い。

 

そしてこれの見せ方とか演出がかなり印象的に作られてたのがよかったですね。
ビジュアルもきれい、めちゃくちゃ雰囲気あるBGM、印象的なキャラクターデザインが合わさってとにかく世界観は抜群だった。

 

2Bが有名すぎて2Bのゲームと思われがちだけど実際は9Sが同じかそれ以上に主人公だなと思った。
しかし最終盤、9Sはまともな状態じゃなかったとはいえせっかく真実に辿り着いたのにその絵を描いた存在の思惑通りになるように動いてしまったのは本当に情けないなって思う(多分それがいいんだろうけど)

 

2Bはゲーム上だけだとあんまり行動や思惑がよくわからなかったところがあって、9Sはストーリー上で明かされる情報や起こってしまった事件によって段々変容していくところがすごくよくてそこが主人公ぽいなと思った。
あ、A2は脳筋で面白かったです、はい。

 

実際、プレイ中は次の展開どうなるんだろうってワクワクしながらプレイできて楽しかったです。

 

 

それからアクションについて。

アクションもスタイリッシュだったなと思った。はしごを上り下りするという単調なアクションですらめちゃくちゃスタイリッシュでよかった。

 

アクションと言えばハッキングと飛行ユニットでシューティングもあってこれも結構楽しかった。
楽しかったが後半の資源回収ユニットのハッキング祭りは流石に辛かった。
「イイダー!金払うからクリアしたことにしてくれー!」*1って言いながらプレイしていた。

あとEエンディングの最後な。スマブラEDだとか思ってたらクリアしないと終われないガチシューティングパートで流石にあれは擁護できなかった。

 

 

という感じでメインストーリーについては本当に抜群だったんだけど反面、サブクエやシステム周りは結構つらみを感じた。
システムに関しては世界観のために敢えて犠牲にしてる部分もあってそこはしかたないけど。

 

特にサブクエは面倒なことが多い上に世界観にも絡まないものも結構あった印象。
機械生命体がそういう話をするからギリギリ世界観を保てているけど、逆に「これ機械生命体じゃなかったら何も面白くなくね?」って思い始めてからだいぶ醒めてしまった。

もちろん世界観や設定を深掘りするようなサブクエもあるんだけど。
あとサブクエのノリやシステムが何世代か遅れてる。今どきのゲームでこんなめんどくさいことさせるんかという…。

 

特にYエンドの武器全種コンプがそうで、あんな広くて視界も悪く移動手段も乏しい状態の砂漠でガチの宝探しをさせるのは辛すぎる。*2

一応本作のウリを見るとオープンワールドとなっているが遊園地では柵の向こうとか入れないところはいっぱいあるし工場や森の城は2Dスクロールや狭い階段を組み合わせたダンジョンの体になっているので、実際は各エリアがシームレスに繋がっているぐらいしかない。

 

とはいえ2Dマップ自体は攻略のアクセントとしては面白い。
しかしこれが探索となると逆に面倒くささが増す。
ワープポイントの少なさも面倒くささに拍車をかけている。

 

また、世界観や演出はたしかに抜群だけど個人的には展開した世界観に対してゲーム単体では余白部分が多すぎるなという感想。
全部終わって起こったことをつなげると一応繋がってなんとなくこうだったんだろうなと想像することは出来るけど、単体では割と唐突にいろんなことが起こったり匂わせるだけ匂わせて投げっぱなしになってるように見えるイベントが結構あった。
小説や舞台コンテンツを摂取しているとこの辺の感想は少し違うのかもしれない。

 

 

全体としてはとにかく世界観は抜群なのでそれを味わえただけでも十分によかったと思えるゲームだった。

完全攻略を目指すとつらみが感じられるけどそこまで含めるかどうかでちょっと評価が変わると思う。

 

とはいえ人気になるのもわかるいいゲームだったなと思った。

 

 

*1:スプラ2のオクトエキスパンションにあったやつ

*2:マップとかに映らない落ちてる武器を探す