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ファイアーエムブレム風花雪月 1周目感想

買うつもり無かったんだけど。

 

 

とある記事で今作からコーエーテクモが開発に参加してちゃんとファイアーエムブレムになっているというのを見て半信半疑ではじめました。

 

といって始めたのが9月頭。
月末にライザのアトリエ出るから絶対間に合わんわーとか言ってたけど割とあっさり終わった。
セーブデータを見ていると1周およそ24時間ほど。

 

単純に時間だけでは測れないけど最近のゲームとしては割とあっさりか?
ただまぁ3周前提みたいな感じがあるので1周だけで終わりではないけど。

 

 

まず最初の感想が、各章の頭に世界観や状況を説明するナレーションが入ってるとかまるでファイアーエムブレムみたいだな!?という謎の感動をした。
ただナレーション自体はあっさりしたものではあった。多分、各節(月)ごとに散策して色んな人の反応とか話を聞いて補完してもらいたいという意図があったんだと思う。

 

しかし自分は散策には途中で飽きてしまい、後半はあまり散策をしていなかった。
コーエーテクモ特有の微妙にこなれないシステムや操作感とかもあったように思う(アトリエとかのメニューの感じに似ている)

 

 

今作をやってようやく自分がこのシリーズに求めていたものを明確に言語化出来た気がする。自分がやりたかったのは濃厚な戦略シミュレーションゲームなんだと。

 

しかし今作(というか実際には覚醒あたりから)はシミュレーションパートはあくまで目の前の戦闘を描くことに終止し、そこの上で物語が展開することはなかった。
その代わりに世界観やキャラクター描写の補完は散策や授業のパートに移された。
その結果、シミュレーションパートは(自分が求めているものからすると)あっさりしたものになっているように感じられたんだと思う。

 

散策とか授業は最初のうちは色々試行錯誤できて面白いけど終盤になっても思ったよりやれることが少なくなり作業感が増してしまっているという印象を受けた。
たぶんおまかせ指導とかはそれを理解しているから入れられたんだと思う。
個人的には2部に入った辺りで廃止すればよかったのにと思った。物語の流れ的にもそうなってもなんら不自然ではなかったと思う。

 

そして毎度色んな意味で話題になるキャラクターだけど、今作についてはかなりまともになっていると感じた。
いろいろキャラ付けされてはいるものの、最終的にはみんな真面目な方を向く。
そのキャラクター・性格にちゃんと意味があるようになっているという点で素晴らしく良くなっていると思った。

 

支援や散策パートの会話でも自身の出身だったり関係する家族の話を語ったりとかなり作り込まれていると感じた。
惜しむらくは家族とかその辺の話が会話だけで済まされてしまうところ。

カスパルとか親が相手の軍にいるというとてもおいしい状況(しかもその話は本編のストーリー中にも何度か出てくる)なのに、結局戦場で相対することはなく会話で他の兵士を救うために首を差し出したで終わるという味気ないもの。
戦場で戦うことになってたりしたら最高に熱い展開になったと思うのにもったいない。親子で殺し合う聖戦の系譜を見習ってくれ。

 

ちなみにストーリーは、これと言ったツッコミどころがあったわけではないけど散策をサボったこともあってか今ひとつ盛り上がりきらないまま終わってしまった感じがする。
ただ、ここについては2周目とか他の学級をやることで見えるようになるかもしれないのでまだわからない。

 

一時期のトラウマをいい加減引きずりすぎている感じはしているけど、今作は普通に良作と言っていいくらいの出来はしていると思う。

ただいろいろと惜しいなと思うところが多々…。シミュレーションパートで面白くすることが難しそうだから別のところで、っていうジャンル的な行き詰まりを感じる。

個人的にはもっとシミュレーションパートに特化した感じにしてもらいたいなぁ。

 

2周目出来たらまた続き書くかも。