望むままに思うままに

君に出来ること。君が望むこと。 それは君自身が一番良く知っているはずだ

奨学金の本を読んでみた

日本の奨学金はこれでいいのか! ―奨学金という名の貧困ビジネス
伊東達也 岩重佳治 大内裕和 藤島和也 三宅勝久 あけび書房 売り上げランキング: 45,550
社会問題の本を読むという意識高い行動をしてみた(挨拶) 途中くらいまでの紹介事例は、申請しなかった方が悪いだけだろと思って読んでましたが、読み進めるに従って支援機構えげつなさスギィ!に変わりました。 とりあえず、奨学金の返済で困ったら機構じゃなくて各種相談窓口に相談した方がいいということはよくわかりました。 巻末に各種相談窓口の連絡先も載ってます。 ↓こことか 奨学金問題対策全国会議 自分も今のところ返せてるけど何かあった時のために覚えておこうと思います。  
この本でも言ってるようにもっと給付型奨学金増やせよって思う。 それから教師側ももっと奨学金の実態についてちゃんと知っててほしいし知らせてほしいと思う。 自分が奨学金借りることになった時に「金額多すぎない?」って親や教師に聞いたけど「みんな借りてるしヘーキヘーキ」とか「借りることは普通」みたいな風潮で、何も知らなかった自分が親や教師を信じた結果がコレだよ(´・ω・`) ※ちなみに当時はネット環境もなかった。 「奨学金借りるとか情弱」っていう話がありますが、機構側が、実態はサラ金なのに奨学金という「あくまで善意で貸してくれている」という借りる側の引け目に付け込んでやっていることなので自己責任というには重すぎると思うの。 どんなふうに酷いのかってのは上述の本かそれ以外でも、適当に最近の奨学金問題の本読めばだいたい同じようなことが書いてあります。 非正規やら病気で返せない人でも「奨学金」という名前のせいで自己責任みたいに思い込まされ、自力で返した層は(たまたま自分はうまくいっただけなのに)「普通に働けば返せるのにそれをさぼった自己責任」みたいな感じで返せない層を叩くし、奨学金必要ない層はそもそもこれに興味も持たないため、制度そのものに疑問を持つ層がほぼいないので先は暗いと思う。 よっぽど大問題にならないと(既に大問題だとは思うけど)改善されないだろうし、その頃にはもう既に手遅れっていう感じになりそうだなーと個人的には思ってます。 ちなみに「やる気があれば奨学金なりバイトで貯めて大学行くことくらいできる。(自分ができたんだから)甘えるな」なんていう人(意識高い人が多い)は「俺達も苦労してきたんだからお前たちも同じ苦労をしろ」って言ってる老害と何ら変わらないので無視していいです。 自分がした苦労と同じ苦労を下にも押し付けるような負の連鎖はさっさと断ち切るべき。 「奨学金借りてまで大学行っても遊びたいだけだろ」とか「そもそも大学全入することがおかしい」みたいな話は、これとは別の話なので無視します。 自分は「大卒」という資格を得るためだけと割りきってましたが(ぁ まぁ自分は既に未来を望めないのでこういうことを勉強しても活かされる機会はなさそうですが('A`)   実際のところ、社会人最初のうちは奨学金借りてること由来で結構情緒不安定になったこともありました(実話) そんな状態の時にいろいろ追い打ち掛けられるのは辛いだろうなーって、よくわかる。 実際に背負ったことのある人にしかこの感覚はわからないと思うので、個人的には安易に触れないでいてくれるとありがたいなぁと思います。 今はもういろいろと自分の心に折り合いをつけたのである程度大丈夫ですが。。。