望むままに思うままに

君に出来ること。君が望むこと。 それは君自身が一番良く知っているはずだ

奨学金の滞納が増えている

失業して借金だけが…奨学金滞納、10年で3倍 http://blog.livedoor.jp/seihinmatome/archives/25713584.html

mixiの日記を見ていたら「返そうという必死さが感じられない」だとか「借金してまで大学行って遊んでるから悪いんだ」みたいな、人ごとだと思ってすごく上から目線の論調が多くてげんなり。

自分も奨学金を返している身としては笑えない…。
とりあえず思うところをつらつらと。


1.奨学金は返済しなくてはならない

「日本の奨学金奨学金と言うなの教育ローンだ」とか「返さなきゃいけないとか奨学金じゃない」とかいうのは違う問題。名前がなんであれ、返さなければならないという条件で同意して借りたのだから、何らかの手段で返さなければならない。

しかし現実は、大卒でも仕事に就けるとは限らず、また内定を得られたとしても上記記事のように劣悪な就業環境に晒される可能性もある。

こうなってしまった場合、多くの奨学金は無職や未就職、低収入による場合の返還猶予制度や、場合によっては減額の制度もあるので調べておいたほうがいいです。

借りたものは返すのが当然だけど、そのために命を落としたり生活が立ち行かなくなっては本末転倒。借りてしまったものは仕方がないので、少しでもうまくやれる方法を探しましょう。
「返そうという必死さが感じられない」とかいう精神論に耳を貸す必要はない。自分一人の頑張りだけで変えられるものとそうでないものはある。残念ながら。


2.奨学金を借りてまで大学に行く意義とは

これもよく言われる話で、「借金してまで大学行って遊んでるからだwwwざまぁwww」みたいな話をよく目にする。これに関しては自分は正直耳が痛いと言わざるを得ない。

しかし、今になって思えば大学で勉強したことは全部とは言わないまでも確かに役に立っているし、今の職に転職できたのも学歴によるところも決して小さくない。(○○大出ててまだ若いから伸びしろはあるだろうという判断)

まぁ、働き出した今では、もっとまじめに勉強してばよかったと思うこともあるけれど、それは言い出したらキリがない。
しかし自分の場合は、研究とかにはあまり未練や意義を感じられなかったので、どっちかと言えば大学より専門学校行っておいたほうがよかったんだろうなとは思うことがある。(情報系だからというのもあるが)


本当なら、何かを得るためにという目的意識をしっかり持てるのがベストだとは思う。しかし、そんな意識の高い高校生ばかりではない現実もある。だったら大学行かず働けとも言われるかもしれないが、大卒が就職の切符になっている企業が多いのだから仕方がない。

自分が思う結論としては、ある程度以上のレベルの大学であるなら、奨学金を借りてでも通う価値はあると思う。そして、(修学金を借りて)妥協して低いレベルの大学に行くくらいなら1,2年勉強しなおしたほうがいいと思う。



3.(日本の大半の)奨学金は借金であるという意識をしっかり持つ

学生もそうだけど、それ以上に親や教師がそういう意識を持つべき。
自分が奨学金で大学に行くことになったとき、額の大きさに正直ビビった覚えがあるのだけれど、教師は「奨学金はみんな借りてるものだし」とか言って、奨学金を借りる事は別に特別なことじゃないというような語り口だったのを覚えている。

そこで「そんなに大した額じゃないのかぁ」みたいなことでぼんやりと無理やり納得した覚えがあるけど、やっぱそんな小さい額じゃないよねこれ。
特に自分は額が多いので、終わるまでまだまだかかります。
ある程度まとまった額をまとめて先に返していったほうが返す額は少なくなるんだけど(利子の分)、そのためには諦めないといけないことが出てきてしまってなんだかなぁ…という感じ。まとめた返した矢先に何か起こらないとも限らないし。

こう、リスクばかり考えて雁字搦めになってしまっていると思う。
たとえうまく就職できたとしても、この借金が残ることに変わりはないので、本当に使うのかちゃんと考えたほうがいいと思う。


個人的には、高校出てそのまま大学行くよりは、一旦働いてみて色々学びたいという意識が芽生えてから大学に行く選択肢だってあっていいと思う。
しかしながら、今の日本ではその選択肢はほぼ取れないと思う。なぜなら、たとえ一度働いていたところから大学行って卒業したとしても、その先で就職することはまずできないから。(そうなったら起業すればいいとかいうのはまた別の話)



と、思うままに書き連ねてみた。
給与明細から家賃やもろもろを抜いた結果を見た後「奨学金がなければ+○万使えるのになぁ…」と思うものの、「大学行ってなかったら今の職に就けてなかっただろうなぁ」というジレンマ。

まぁ、これを理由に色んなものから逃げられるからいいんだけどね。