ようやく読み終わりました。
およそ350ページに及ぶ大ボリュームのため、読み終わるのにだいぶ時間がかかりました。
Amazonのレビューでも散々言われてますが、内容はほぼほぼ覚醒とifです。
過去作資料は数える程度です。
ただ、FE祭りで桜井さんが言ってた元気系の頃のロイの資料なんかもあるのはなかなかよかったです。
一通り読んだ感じだと、覚醒・ifは狙って作ったわけではなく、新しいものを大真面目に求めた結果ああなったようです。
新しい物を作ろうとした結果、ストーリー重視からキャラクター重視に移ったということらしいけど多分これが合わないんだろうな。
個人的にはストーリーがしっかりしていればキャラクター性は自然とついてくるものだと思うんですけどね…。
辻横さんや成広さんら古参の開発者のインタビューを読んでいると、自分たちの思っている古いFEらしさに囚われてしまうから、それにとらわれない新しい物を作ってほしいということでしたが、個人的にはその古いFEらしさを求めてるんですよね…。
また、文中のやり取りを見るに開発側は「FEの
アイデンティティは
シミュレーションゲームであること」というような捉え方をしているような気がしました。(
RPGだったら別ゲームでやれというけどそれ以外では一旦考えてみるとか)
開発側が捉えるFEらしさと、自分が求めるFEらしさってのはだいぶ違ったんだなぁということがわかりました。
また、ゲームの開発についてもだいぶ変わってるんだなと思った。
最初ゲームデザイナー(本書中では全編においてこういう風に名前が伏せられているけど、加賀昭三さんのこと)はストーリーからゲームのデザインまで全部考える人だったみたいです。
それに対しifはというと面白そうな遊びをいろいろ思いついて実装しては社内でアンケートを取って取捨選択した…というように書かれています。
FEifの各システムが個々では良く出来ているのに全体として噛み合っていない・説得力がないと感じるのはこの辺りに原因があるのかなと思いました。
もちろん時代による変化やゲーム規模の差もあるので一概にそれが悪いとはいえないのですが。
どうやら今後も古いFEらしさを求めず、常に新しい物を作っていくという考えのようで、しかも出てくる新しいものというのが覚醒やifのようなものだと思うと、やはりFEとはお別れするしかなさそうですね…。
というか、その古いFEらしさを求めてるファンもいるんですよorz
まぁ、その加賀さんが実は夏くらいから同人でFEっぽいゲームを作っているらしいのでそっちを楽しみにしましょうかね。
http://zeeksweb.blog120.fc2.com/
もうそっちにしか望みが持てないよ…。
あ、本書中のインタビューそれ自体は読み応えがあって面白かったです。これは本当に。